書籍 > 基本編 > 補足情報

究極の英語学習法
K/Hシステム
基本編

よくある質問と補足情報


パラグラフ1

And the idea that you could go to work for one company and stay there for an entire work lifetime (was a popular,.. uh…) continued to be a popular notion.

時制

Q:you could go to work" の "could" のニュアンスは?

A:「もし入社できて」という仮定よりも、「もしそうしたければ」という感じになります。自分がいやだったら辞めていいわけですが、「自分が辞めたくなくて一生そこで働きたければ、それができる」というニュアンスになります。

時制

Q:continued to be..." の "continue" は過去形の "was" にはならないのか?現在完了形では言えないか?

A:単語そのものの意味が違うことからのニュアンスの違いです。be動詞は「どうい う状態か」ということを表す動詞ですから、過去形でも、ただ「~だった」という意 味ですよね。continue は、この単語自体が「(ある状態が)、変わらず続いた(継 続した)」という意味を何よりも伝えるのがポイントの動詞です。ですから、まず was から continued に変えた時点で、「いろいろあっても、それが変わらずに続い たんだな」という追加的な情報がしっかり伝わってくることになります。 あと、to continue を現在完了形にした場合と単なる過去形である場合の違いについては、 「今日もその状況が続いているという点をはっきり伝えたければ、確かに完了形のほ うがよいと言えます。ただ、単なる過去形でも、上記のように、言葉自体に「継続」 の意味を持つ動詞であるために、まさに日本語で「ずっと変わらず、~してきまし た。」という場合に似て、until ~ のような時間を制限する情報や、「ところが3 年前にその状況が変わりました。」などの情報が来ることで「いつまで」かというの が特に規定されない限り、「だいたい今もその状況が続いているんだろうな」と思え ることになります。


パラグラフ2

but Americans are not loyal to their company like Japanese are loyal to their company. And part of that is because many times the companies have not been loyal to the Americans or to the workers.

冠詞

Q:下線の "Americans" と "the Americans" は、なぜ冠詞がついたりなかったりするのか?

A:最初の文のコンテキストでは、何の限定も無く(=「どういうアメリカ人か」とい うことを限っていないコンテキストで)出てきている Americans に the をつけてしまうと、「そのグループ(アメリカ人)に属するものすべて」ということになってしまいますから、「全てのアメリカ人は会社に忠誠心をもっていない」ということになってしまいます。the がないことで、そうした極端な言い切りでなくなっています。(すなわち、例外もかなりあることを認めながら大体のアメリカ人について述べている感じになります。) さて、この文の直後にくる次の文では、そのように一般にアメリカ人が会社に忠誠心を感じていない理由として、「往々にして会社がアメリカ人、というか労働者に対して忠誠心を示してこなかったこともあるんだ」と来ています。この文では、前の文で会社で働くアメリカ人(日本的に言えばサラリーマン)と会社の関係についての話しだということが限定されているため、今度は前の文の登場人物(二つのグループ)だけの世界で、「会社側」と「アメリカ人(労働者)側」という意味で the が使われています。この場合、そのグループの中の人の全てかどうかよりも、二者しか登場しない話しのどちらの「側」かというフォーカスです。その意味で唯一限定されたものととらえられるようになって the がつきました。

その後の文では、「そういった事情から、多くの日系企業にとって、『一般的な』アメリカ人を雇い、会社にいてもらうのがむずかしい」という意味で 一般的なアメリカ人(しかし全てではない)に視点が戻ったので、the が取れました。


but Americans are not loyal to their company like Japanese are loyal to their company.

単数・複数形

Q:下線部分の"to their company" は両方とも単数形ですが、「彼らの会社」なので複数形が正しいのでは?

A:「個々人を意識して言っている」ため、つまり、それぞれの人 が「自分の会社に」忠誠心を感じていないという意識が強かったから単数形になった のです。これはよく見られる現象です。複数形で言っても、もちろん大丈夫です。



But it is a challenge for many Japanese companies working in the United States to hire and to retain Americans.

文法

Q:to hire and to retainの2つ目のtoは省略できるか?

A:厳密に言えば to hire and retain とやると、「hire と retain」がセッ トの概念という響きが強くなります。このコンテキストでは、まさに「採用するだけ でなく、その後も辞めずに居てもらう」というのがポイントなので、二つ目の to が なくてもよいと思います。ただ、ひとつ逆の言い方をすると、ここで改めて to を入 れることで、より retain の概念が強調されて、採用して、「さらに」「しかも」、 その後も辞めずに居てもらうといった響きになるのも確かです。スピーカーが retain を特に引き伸ばした言い方をしていることからも、retain することの難しさ が特に彼の強調したかった点であることが伝わってきますね。だから余計に to が 入ったかもしれませんね。



But they also think (that) "If it is not successful or if I don't like it, I can always go somewhere else."

Q:"somewhere else"の発音の仕方

A:まず somewhere では「ム」「フェァ(ウヘァー)」がリエゾン(息を切らずに、音をなめらかにつなげること)できなければい けません。

some の語尾は、「ムゥ」にならないように。唇を閉じて軽く力をいれてすぼめる(つきだしません-唇の真中のところをちゃんと閉めるぞ、くらいの力の入れ方です)ところまでやったら、「ムゥ」と音を出す必要はありません。そこからそのまま、whereにいくわけですから、しっかり締めていた唇の真中あたりから、しっかりと息を出して「フェァー」。ここまでで練習。そこまでできたら、「フェァー」の「ェァ-」をしっかり味わった後で、舌を上あごの間の空間を狭くする感じで舌のお腹を少し引きあげながら後ろに引きます(つまり、舌を後ろ上方に引く)。そうすると「フェァーゥ(ル)」のような感じになりますね。そこまで練習。その状態、その舌の状態から、今度は r-else に行きますから、今の舌の状態で「エルス」に勢いよく行きます。そのとき、舌の先端にしょっぱな、ちょっぴり力を入れてやるとしっかり r-else の音が出ますよ。拍は全部で二拍、somewhere の s と else の e ですね。



That is the mentality of most Americans who are coming to work.

時制

Q:"who are coming to work"と"come to work"のニュアンスの違いは?

A:ニュアンスですが、これは純粋に現在進行形で、「現在アメリカの労働市場(アメリカの会社、あるいはウチの会社)にどんどん勤めにやってくるアメリカ人たち」というニュアンスだと思います。全体の文脈から、「出勤」という意味よりは「就職してくる」という意味で come to work をとる方が自然だというネイティブの意見であったので、それをベースにまず理解すると、Americans というたくさんの人たちの集まりについて言っているので、「つぎつぎと就職して職場に入ってくるアメリカ人たちのほとんど」というニュアンスで理解するのが妥当だと思います。


パラグラフ3


As an engineer, almost weekly they receive solicitation or calls ......

単数・複数形

Q:"as an engineer" は "as engineers" にできるか?

A:As engineers, でも文法的には全く問題ありません。ただ、an engineer にすることで、グループとしてみているよりも、そのグループの個々人に焦点がいく感じになります。

単数・複数形

Q:solicitation" は単数なのに、"calls" はなぜ複数形なのか?

A:solicitation は可算名詞にも不可算名詞にもなります。「誘い、勧誘」という意味では数えられないものとしてとらえられますが、そのための具体的な電話や話や行為などに視点がいくと、今度は数えられるものとしてとらえられます。したがって、ここでは solicitation は数えられる具体的な他者からのアプローチに視点をおかない、より概念的な意味での「誘い」の意味で使われ、or calls で具体的なアプローチを言ったのですね。



"Would you be interested in considering working for another company?"

単数・複数形

Q:"Are you interested in …" と "Would you…"の気持ちの差は?

A:“Would you…”という表現は、仮定法が使われ、「もしも、別の会社があなたに仕事をオファーするとしたならば、興味ありますか?」のような意味になりますね。仮定法が使われることで、「そういうシナリオがあり得るとしたら…」とすべて仮説の中での話として質問されているトーンになり、柔らかい響きになります。聞かれる側も、"are you interested …?" と現在形で直接的な言い方で質問された場合よりも、安心して答えやすい響きに聞こえます。



As long as (the team associate,) the American team associate is happy with the work that they are doing, they will say no to those solicitations.

主語

Q:なぜ"the... team associate "は "team associates" にならないのか?複数形の方が自然では?

A:まず the American team associate を主語に置いたこと自体は、それはそれで全く自然で問題ないですね。「エンジニアの人たちが毎週のように、転職の勧誘の電話を受ける」と言ったあとで、そういうエンジニアの人たちについて、「それぞれの個人が自分の仕事に満足なら、誘いを断るだろう」とここで言いたいわけですが、やり方としては、そのグループを代表する抽象的な「唯一の一人の人」を設けて(バーチャルな team associate のようなもの?!)、このように the American team associate を主語にしていうことができます。

文法

Q:なぜ "associate" は単数形なのに、"they" で受けているのか?

A:文法的には、後ろが they ではなくて単数の人称で受けるべきですよね。その通りなのですが、このような現象はとてもよく見られます。その理由は、あくまでも エンジニアの人たちというグループについて話している意識が強いこともあります。もうひとつの理由は、例えば、単数の人称で受ける場合に、これまでであれば、例えば、he だけで受けてればよかったところが、最近では性差別に対する意識の高まりもあって、男性でも女性でもありえるならば両方を指す言い方で言わなければならないという意識が強くなってきています。その意識から、he or she や his or her が、まるでセットで一単語の感覚で使われることが増えてきました。この文では、the American team associate is happy with the work that he or she is doing となります。もう一つのやりかたとしては、単数で話し始めた場合でも、このように途中から theyやthem, their で受けてしまって面倒な文になることを(ほとんど無意識に)避けることも非常によく見られます。


パラグラフ4


Within most Japanese companies, a person will go to work, and do not have the calls from outside people, saying,

文法

Q:"a person will go to work" の"go"は現在形になるとどう異なるか?

A:英語で「一般的に言えること」を言いたいとき、つまり「こう なります」「こういうものなんですよ」という風に言いたいときに、いくつかの方法 が考えられます。

①. 現在形で言い切る
A person goes to work and do not have the calls from outside people, ... かなりしっかりと、「こういうものなんです」と言い切った感じです。

②. 未来形で、「こうなったら、こうなる」というシナリオを描く
(「こうなるもんなんだ」という一般的に言えること(だいたい常に起こることであるため)
①や②に比べると少し、響きはやわらかい感じでしょうか。 A person will go to work and will not have the calls from outside people, ... シナリオを使うアプローチの場合、もちろん、「こうなったら」という前提の部分を 「時制を使って未来のこととして言う」以外に、「ifを使って仮定のこととして言う」というアプローチも可能なわけです。そうするとこうなりますね。 If a person goes to work, he or she will not have the calls from outside people, ... ただ、このように「会社に就職して働きに来ると」というような内容なら、いくつかの可能性の中の「こっちにころんだら」というニュアンスの「if」のアプローチは、 ちょっと趣旨と違ってしまいますよね。 だから、A person will come to work のア プローチの方が自然ですね。逆に、サイクル1の If things continue to not go well, they will try to excercise some of those options.などは「引き続き上 手くいかない」という方にころんだら、ということですから、「if」の仮定のアプ ローチの方がピッタリですよね。

③. 進行形で、さらに「動かない予定」のニュアンスを加えて、より確実性を強調
A person will go to work, and is not going to have the calls from outside people. シナリオの「こうなったら(A person will come to work)」のところは進行形にしても意味がないですよね。ポイントは「(~すると)どうなるのか」という方が予言のポイントとして強調したい部分ですものね



Most people do not have that option, and therefore, when they go to work, they think only about their company.And they'll think about, "If something isn't going well, how can I make it better?"

文法

Q:"when they go" では現在形なのに、その後の "they'll" はなぜ未来形なのか?

A:"when they go to work" では、現在形なので、 かなりしっかりと、「こういうものなんです」と言い切った感じです。 "And they'll think about"は、直前の文の..., when they go to work, they think only about their company. の when they go to work の前提と、これもまだつながっています。現在形と 時制(未来形)を使った仮設のアプローチがミックスになったかたちですね。they think の方は現在形でいっていたのに、ここに来て急に will になったのは、「人々 が『うまくいかなったら、どうすればもっとよくすることができるだろう』などと思 う」といったふうに人々の考えそうな具体的な台詞のかたちであげていますから、同 じ「そういうものなんだ」という文でも、少し言い切りのニュアンスの弱い will の 方が自然に感じられて切り替わったと考えられます。



And they'll think about, "If something isn't going well, how can I make it better?"

Q:"And"の発音の仕方・聞き取り方

A:「and 」の発音に誤解が無いかを2点確認してください。
「and 」を表すシンボルとなる音を「an-」だと勘違いして、「アン(エン)」が聞えてくるものとして予期して待っていませんか?もしそうだと、and は聞えてきません。「and 」を表すシンボルとなる音は、「-nd」です。最後の -d は、ただ舌を d の発音の位置に持ってゆけばよいだけで声をだして発音する必要がありません。したがって、「ン-」に近い音で聞こえます。この視点からもう一度聞いて見て下さい。



"How long will I have to be in this department before things will get better?"

Q:"will I have to"の発音の仕方・聞き取り方

A:まず弱音の "will" と "I" の音がリエゾンし、音としては、"willai(ウィライ)" という感じになります。"have to" の部分は、"have" にビートがきちんと強く入り、"to" は弱音でたいへん短く、非常に軽い “タ”のような音で発音されます。こういった弱音の部分もきちんと聞き取れるようになるために、自分もビートのメリハリを意識して、同じような音とリズムでシャドーイングしてみてくださいね。


パラグラフ5


I have to believe that this is quite challenging and frustrating for human resource personnel from Japan who are trying to build and manage an American company.

冠詞

Q:an American company を American companies とできるか。またそうするとどう違うか。

A:文法的には複数でもよいわけですが、日本から来ている人事担当の人たちの「それぞ れの人」によりフォーカスが当たっていると考えてください。それぞれの人が、「アメリカの会社」としてのこちらの在米オペレーションの経営管理で苦労をしてる、という感じになっています。また文法的には確かに American companies でよいのです が、そうしてしまうと単にアメリカ企業(アメリカ人が所有して経営している企業)ということになります。ここで an American company としたことで、ひとつの「アメリカの American」会社としての在米オペレーションという感じで、「アメリカの」という部分(アメリカの会社としてアメリカの労働市場の特徴を持った、という点)が強調される気もします。



And this is also why they communicate the programs within that company that are benefits to (that…) that individual, and try to create a work environment that (is…) meets the needs of those people.

Q:the programs"の"the"の発音が「ディ」だが、「ザ」と発音する時と何か法則はあるのか?

A:the を「ディ」と読むのは、確かにかなり一般的だといえます。それがよく行われるのは主に二つの場合です。

①.次に来る名詞を丁寧に選んでいるとき。
一種の「言いよどみ」ですが、次に来る概念が「定冠詞」のつく、ある特定のものだということは、この時点でもう話者の頭にしっかりあるわけです。ただ、どういう具体的な名詞が最も適切か思案中なために、最初の音が母音になるかどうかわからない。その場合に、多くの人が「ディ」の方で the を発音して次の名詞までの間をもたせます。

②.言いよどんでいるわけではないが、特に強調したいか、その文や話の中で重要なポイントとなっている名詞の場合。

ということで、それほど重要でない名詞の冠詞まで全て「ディ」で発音すると、不自然になってしまいます。他にも、無定冠詞“a”を「エィ」と発音する場合も、①と②のような場合だと考えておいてよいと思いますが、こちらの方は、現実には、教育レベルがそれほど高くない人のなかには、「え?すべてエイって発音するんじゃないの?」と思ってしまっているアメリカ人も出てきているほど一般的になってきています。年配の人や文法にうるさい人だと、①②以外にやたらと「エイ」と発音するのは気になるようです。

Q:"to (that) that individual"の聞き取り方

A:最初の that の方は to とくっついていて「テゥザッ(ト)」という感じになっています。 すぐ直後に単独で「ザッ(ト)」が来て、その次の単語を何にしようかまだ多少迷いがあったのか、 次のindividualという単語はthatのtとはあまりリエゾンせずに独立した感じで来ています。二回目のthatですが、 リズムの谷間の感じで 一回目のthatよりもさらに弱く言われているために、thの音は非常に弱くなって「ナッ(ト)」にも聞こえるような音になっています。 thがしっかりと摩擦音の「ズ」という音になるには、かなりの息が必要になりますから、このようにリズムの谷間に来ると力を入れずに弱く発音されるためにthの音が弱まり、nに近く聞こえるようになる場合がよくあります。


パラグラフ6


That can include things such as flexible time, whether that's a flexible lunch hour that allows a person to go and do their grocery shopping at lunchtime and take two hours, so that they don't have to do that in the evening when they go pick up their children.

文法

Q:"Whether that"の使い方を知りたい。

A:本文での使い方は、かなり口語的だと思います。「こんなのもあるし、あんなの もあるし」といった感じで説明のために具体例をあげるときに使われます。 もともとI always enjoy visiting Hokkaido, whether it's during the summer or whether it's in the dead of winter. 
といったように使われて、厳密には「~であってもなくてもいいし、~であってもなくてもいいし」の意味ですが、「~でもいいし、~でもいいし」といった感じの意味で使われます。 さらに進むと、このテキストでのように、具体的な例を列挙する場合、「~でもいいし、~でもいいし」といった感じでで、whether の節だけ独立したようなかたちでも使われてしまいます。
テキストでは「会社が従業員のいろいろなニーズに合うような環境をつくるんです。」と来て、That(環境) can include things (制度、仕組み)such as... と来て、things(制度、仕組み)の具体例の列挙が始まっています。日本語の感じなら、 「それから、~みたいなものですとかね、それから、~みたいなもんでもいいんですが、まあ、そういったものがあるんですよ。」といった感じです。 whether that allows for ... というやつは allow for..でなんとなくさらにしっくり来にくいか と思いますが、thatは、説明しようとしているthings(制度、仕組み)のひとつですから、直訳的には「職場での託児所を大丈夫にするような(可能になるような)仕組みや制度でもいいですし、~」ということになります。



It's a lot of extra effort by the company to accommodate that.

冠詞

Q:"by the company" を "by a company"と出来るか。またそうする とどう違うか? 

A:文法的には a company でもよいと思います。ただ、ここで the company の方 がしっくり来るのは、the company と来たところで、「従業員側」と「会社側」というふたつの概念を対峙させている感じになるからです。(具体的なひとつの会社の話が特に出てきたわけではないのに、突然 the で来たということは、company のグループ全体、あるいは概念代表、ということになりますからね。つまり、ここでは「従業員側」と「会社側」というそれぞれのチーム代表の概念の感じになるわけです。)多様な従業員の多様なニーズに対応するためにいろいろな制度が設けられている、という話ですね。そういう制度のもとで従業員達がどういうことができるのかを述べてきています。そしてここで、こうした制度が一方で「会社側」にとってはかなりの負荷になっている、と来ているわけです。


パラグラフ7


And diversity primarily means that we are made up, in our companies, of a large number of people, with a large number of tastes, a large number of preferences,

Q:"with"の発音の仕方・聞き取り方

A:「ウ(大)ス(小)」の感じで発音します。 withの「i 」の音はもともと日本語の「イ」のようなはっきりした音ではなく、口の周りの筋肉の力をすっかり抜いて、実に怠慢に「い」と言った場合に出る「イ」と「エ」の間のように聞こえる音です。その上、このwithのようにリズムの谷間(弱拍部分)にきている場合には、ますます力が抜けますから、「イ」の音などよりも、wの音と、後ろの単語とリエゾンするthの音の方が聞こえてきます。



"You must be like this, this, this," and just run a business the way that you want to run a business.

Q:"you"の発音の仕方・聞き取り方

A:"you" を表すシンボルとなる音を、"-ou" だと勘違いして「ウー」が聞こえてくるものと思ってしまっていませんか?シンボルになる音は、yです。短くつまればつまるほど、この音だけが頼りになってきます。そうすると、weやheのような「イー」系の音と類似してくるので、そのように聞えるのだと思います。逆にweやheなら、余程はっきりと強調してでも言わない限り、w や h の音の方が聞こえてきます。


パラグラフ8


To have different perspectives, to have different input allows us to be able to make products that appeal to a larger number of people.

主語

Q:"To have different perspectives, to have different input"と主語がきているのに、allows us ....と、三人称単数のsがついているのは何故か?

A:まず、to不定詞の部分が主語になっているという点はよいでしょうか。これが名詞の かたまりのようになって、ひとつの名詞のように単数扱いされて、動詞は三単現の s がつくということですね。つまり、To have different perspectivesが主語ということで、その後に来る to have different input はその主語を別の言葉で単に言い換えていると考えてください。したがって二通りの言い方で表されたひとつの主語を受けて、allows us ....と三人称単数のsがついたわけです。

Q:"large" と "larger" の聞き分け方

A:larger 自体の発音は、「ラージィァ」のようになります。 聞き分け方ですが、まず一つには、後ろに er が来る分、larger の方が g の音がクリアに聞こえてきます。逆に large の方は ge は完全な「語尾」ですから、語尾が子音で終わる単語のような感じで、最後の ge の音は例の「はっきり聞こえさせる義務がない」「口の形はちゃんとやっておきます」といった気持ちで思わず出る音です。その結果、g の音が large ほどはっきりとはでないのと、lar の部分がかなりたっぷりと引き伸ばされる感じになります。 「ge をはっきり言わなくて言い分、lar の部分に余分にたっぷり息がつかえる」といった感じでしょうか。



so we take the diversity issue very seriously, and need to adjust our ways so that we can include all kinds of people in our planning and in our products.

Q:"and in our products"の発音の仕方

A:どうしてもカタカナだと極端になってしまいますが、あえてするとしたら 「and」は「n」と発音されているとしてリエゾさせて「ンニナワ」のように発音してみてください。CDでよくよく聞いて真似してくださいね。