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ビジコミ強化コアコース

アメリカで20年以上実施してきた K/Hシステム企業研修のノウハウを集約したコースです。 礼を失することなく、正確に英語で意思を伝えるポイントを学びます。社会人として適切な表現と、 ネイティブに分りやすい話の組み立て方が分かることで、コミュニケーションに安心感が増し、ネイティブの反応にも変化が感じられるはずです。 K/Hシステムの中核コースの一つです。お仕事で英語を使っている方には、ぜひとも学んでほしい内容のコースです。

概要

<基本学習法/英語コアコース>で学ぶ基本的視点と訓練方法を土台に、現状の英語力でコミュニケーションのクオリティーをできる限り引き上げる視点と具体的方法を学びます。 英語力強化コアコースで学んだ方法論で「実戦的な英語力の底上げ」を継続的に行っていく一方で、本コースでは、現在持っている英語力で「より明確で、 効果的なコミュニケーションをするための視点」を学びます。そのために、日本人にとって落とし穴になりがちな以下の3つの分野にフォーカスして、実践的に学んでいただきます。

1. 英語文化に即した英語の「論理構造」

英語の「話の組み立て―ロジックパターン」と、それらのパターンにそった明晰なスピーキングの実践的練習により、意思が誤解なく、明確に伝わる話し方を目指します。

2. 日本であまり教えられない、英語圏で社会人の常識とされる「配慮表現」 

米国の価値観やビジネス文化に根ざした「礼を失しない表現」、「相手に配慮しつつ、きちんと意図を伝える話し方」、 「相手を動かすことのできる話し方」といった社会人の英語(英語の配慮表現)の具体的表現と視点を学びます。 「英語には敬語はない」とよく言われますが、「丁寧に」しかも「はっきりと」意図を伝える表現の体系が英語にも厳然と存在しています。 それらを知らずに、you had better…、you have to …、you should… などの誤ったトーンの直訳的表現を使うために、 日本人の英語が意図せずに「カドのある物言い」や「後ろ向きな物言い」になってしまい、真意が伝わらず、「ことばの摩擦」の原因になっているようです。 異文化背景や雇用関係の違いにも言及し、こうした視点や具体的な表現体系をしっかり身につけてもらいます。

3. 英語ビジネス文化におけるリーダーシップの視点、価値観、具体的な表現体系

文化背景や雇用関係の違いにも言及し、英語ビジネス文化、特に北米職場文化のなかでコミュニケーションを効果的に行う上で知っておくべき視点や具体的な表現体系を学びます。





対象レベル

TOEIC目安 700点 〜 990点(ただし、すでに海外駐在している方は600点から可)

日本で英語を使って仕事をしている方:

英語でのコミュニケーションの必要に迫られ、少しでも意思疎通がスムーズになる方法論を探している方。 それなりに英語で話せるが、ネイティブの人の話が回りくどくてポイントが見えにくいと感じたり、英語で話していると、時折、話がかみ合わなかったり、 思わぬところで意外な反応をされて戸惑うことがある方。英語圏の人たちと信頼関係を作りながら、リーダーシップを発揮して仕事をすることを目指して、 そのために英語文化における効果的コミュニケーションの特徴とは何かを理解して、それが実践できるための視点、コツ、具体的表現を学びたいと思っている方に最適です。

すでに海外に駐在している方(TOEIC600点~990点):

英語を使った実戦的なコミュニケーションはまだこれからだという方は、 英語でのコミュニケーションの基本的ルールや大人として礼を失しない表現の基本を理解して身につけておくことで、無用な誤解や行き違い、 疑問などに苦しめられる「遠回り」を最小限に抑えることができます。英語を使った仕事やコミュニケーションの経験が長い方も、自分の経験から漠然と気づいていてきたことを確認し、 体系的に理解を整理し、疑問に思っていたことへの答えを得る機会となり、学んでいただけることの多いコースです。英語圏の人たちと信頼関係を作りながら、 リーダーシップを発揮して仕事をすることを目指して、そのために英語文化における効果的コミュニケーションの特徴とは何かを理解して、それが実践できるための視点、 コツ、具体的表現を学びたいと思っている方に最適です。



使用教材


職場基本表現集(音源付)

職場で頻出する自然な丁寧表現をまとめた教本(6章立て+ダイアログ4種類)


社会人のコミュニケーション(音源付)

英語の丁寧表現の視点と表現を体系的にまとめた教本(具体的なダイアログ15種類含む)


英語の話の組み立て(ロジックパターン)の教材資料

英語的な論理構造パターンにそった話し方の具体例50前後をまとめた資料で、具体的なイメージを湧かせるのに参考になります。  (具体例を100近くまとめたフル教材は、中級スピーキングコース(11月)で使います)

具体的な内容

教養ある大人の話す英語


英語の丁寧表現の基本的視点と具体的表現


  • 日本語からの直訳的英語表現の落とし穴
    • 命令口調
    • 「やらないとまずい」という脅しにも響く表現
  • 英語の丁寧表現の基本的視点と具体的表現
    • 主語の選択
    • 依頼・指示・アドバイスの表現
    • 責める響きや押し付ける響きなく、厳しく言う表現
    • 責任追及に響く表現をポジティブに響く表現に変換
  • 米国職場文化に根ざした、効果的コミュニケーションの要件
    • 「対等の大人として扱われる」ことの北米文化での具体的意味
    • 対等な大人同士のコミュニケーションにおけるルールとポイント
    • 情報と説明の重要性
    • 説得のパターンと効果
  • 米国職場文化におけるリーダーシップ
    • 米国職場文化で「リーダーシップの感じられるコミュニケーション」とは
    • 感謝を伝えることとフェアーなフィードバックをすることの意味
    • 反省プロセスを英語でする場合のコツと注意点

英語のロジックパターン


英語的な話の組み立て(ロジックパターン)の典型パターンの理解と習得


  • 英語的なロジックパターンの基本形
    • ロジックパターンの構成要素(ポイントとサポート、その順序)
    • サポートの種類とその使い方
    • Explanation(説明)とArgumentation(論証)の組み立て方の違い
    • 詳細説明の入れ方と入れる必要性(中間項の重要性)
  • 議論をクリアにするbutの使い方とその注意点
  • 相手に耳の痛いことを言う時のフィードバック型のロジックパターン
  • ロジックパターン基本形に則したスピーキングの実践練習
  • Small talk(雑談)の職場英語コミュニケーション上の重要性
    • Small talkの目的とメリット、やらない時のマイナス点
    • Small talkの典型的なトピックとその種類と狙い

主な練習テクニック


英語発想の文のつくり方

アメリカ人がよく使う英語らしい「簡単な文」の多くが、日本語の発想ではなかなか作りにくいのはなぜなのでしょう。 ちょっとした英語的発想の仕方の違いを知ることで、文の作り方の視点とコツが分かり、 have、give、make、get、askなどの基本単語を上手に使って文をつくったり、「もの」を主語にした文で上手にものを頼んだりといったことができるようになります。

リーダーシップを感じさせる話し方

北米文化において、リーダーシップを感じさせる話し方として、いくつかのポイントがあります。 表現だけの問題を超えて、同じ事を伝えるにも少し視点や発想を変えて「加点式未来志向」のかたちで目指すべき方向にフォーカスした説明をしたり、 続けてほしいところはきちんと感謝の意を伝えたり、比較級を上手に使って前向きに話すなど、英語文化の美意識にもかかわる感覚を垣間見ることができます。 「意図を明確に伝える」ことをリーダーの資質として重視する一方で、こうした前向きな話し方でやる気を引き出す話し方ができる力も非常に重視されます。 そうした話し方ができるようになるためのポイントと具体的な表現を紹介します。

ロジカルノートテーキング

英語的な話の組み立て方にはパターンがあることに注目して、自分でものを説明する時、英語的ロジックパターンにそって視覚的にも見えやすいメモを作って、 そのメモをまずは見ながら英語を話す練習をします。そのうちにメモの構造が頭の中に入ってしまえば、メモなしで話せるようになります。 同じ手法は、英語を聞き取る時にも使えます。英語的な話の組み立てのパターンを意識してノートを取ることで、 一目見て話し手の論の組み立て方が分かる立体的なノートが取れるようになります。これは中級リスニングコースで中核的に教える技術ですが、 その初歩をこのコースでも扱います。本格的に学びたい方は、中級リスニングコース(7月)で扱いますので、そちらにもご参加ください。

シャドーイング

最近では、多くの学習者に知られるようになってきた練習テクニックです。やり方は、英語を聞きながら、 ほぼ同時にその英語を口に出して繰り返しながらついていくもので、音の聞き取りに非常に困難を覚えるレベルから、 同時通訳者のレベルまで、あらゆるレベルの人に効果のあるテクニックです。英語表現、英語の構文、英語の音とリズム、 話の構造―焦点の当て方次第でいろいろなものをアクティヴな力として身に付けられる手法です。 ただやみくもにシャドーイングを繰り返していてもなかなか成果が出ません。シャドーイングで本当に効果をあげるための視点と練習方法を簡単に扱います。 本格的に学びたい方は、基本学習法コースか英語力強化コアコースで扱いますので、そちらにもご参加ください。

    基本学習法コース/英語力強化コアコースで扱う内容
  • 聞き取り/理解力の強化と課題発見
  • 英語の自然な音やリズムの感覚の体得
  • アクティブボキャブラリーを増やすことで、スピーキング能力の強化

過去参加者の声

英米人の根本的な発想法を知ることができて、大変勉強になりました。また、これまで意識していなかった英語表現を知ることができて、よかったです。自分の表現の欠点も認識できました。英語が実際によく使われるものであるため、大いに学ぶ意義がありました。ビジネスで外国人とのコミュニケーションを深めていこうという意欲が湧きました。


生きた英語の使い方の「コツ」が理解できた(気がする)大変楽しく参加できました。いい雰囲気を作っていただけたと思います。大変ありがとうございました。レベルの高い人と間近に接し、いろいろな参加者のバックグラウンドを聞いて刺激された。


ロールプレイが多くて楽しかった。英語自体は難しくないものの、丁寧表現などのニュアンスは知らないこと=身につけていないことが多かった。ネイティブらしい表現を身につけるためのアンテナをたくさんいただいた。


LogicPatternはとても勉強になった。今後英語を聞くときは、Logicを意識して、聞いてみるようにします。勉強になる。今後も、継続して学習し、いつか英語を使いこなした姿になりたいと思いました。英語の聞き方の面白さが分かったから、いろいろと工夫して、楽しみながら学習したいと思います。


具体的なシーンで、どのように組み立てて、どう表現すればよいのかを理解できて、非常に満足度の高いコースでした。